住み慣れた場所を離れて新しい土地で暮らしていくのは、ワクワクもするけれどある程度時間が経つと嫌なところも見えてくるもの。
それが外国だったらなおさらで、それが旅行で遊びにくるのと住んでみるのが決定的に違う理由の1つだと思います。
思い描いていた海外生活と違ったりして、私も「オーストラリアなんて大ッ嫌いだ。旅行でだって二度とくるもんか!」と思っていた時期がずいぶんありました。
でもワーホリビザは残っているし、みんなは「大っ嫌い」って思いながらどうやってワーホリを乗り越えたの?
この記事では、どうやったら大嫌いな国でワーホリを頑張る事が出来るのか、そもそも頑張るべきなのか、私がまた「余裕を持って」海外生活を送るために実行したことなどをまとめてみました。
1. オーストラリアにいる意味ある?嫌いになった理由
1.1. 移民・外国人に厳しい国
1.2. 英語・文化の違いに疲労困憊
1.3. あんまり日本にいるときと変わらないかも。
2. ワーホリビザを4ヶ月無駄にして日本に帰った
3. なんでオーストラリアに戻ったの?
3.1. 日本は刺激が足りなかった
3.2. 他の国にいっても、振り出しに戻る?
3.3. カルチャーショックの3段階目が気になった
さいごに: 疲れた、でももうちょっと頑張りたいあなたができる3つのこと
いつでも帰っていい
精神を立て直すために、体をいたわってあげる
終わりを決める
まず、そもそもどうしてオーストラリアが大嫌いになったのか。初めて来た時はあんなにワクワクして、外国の良い匂いがして、街行く人全てに目が奪われたのに。
それは暮らしてみて分かる、オーストラリアの住みづらさと精神的ストレスのせいでした。
オーストラリアはアメリカやカナダとも同じように移民の国。他民族国家です。だから、「移民・外国人に厳しい」と聞くと驚く人もいるかもしれませんね。
実際、こっちに住んでいる人は訛りの強い英語にも慣れているし根気強く理解しようとしてくれます。観光客が道に迷っていれば声をかけてくれるし、親切に一緒にバスに乗ってくれたりもする。
でも、そういった暮らしを営んでいる「人」ではなくて、オーストラリア政府の取っている移民政策や社会の仕組みが、移民や外国人にとても厳しい。
今のオーストラリアの移民政策は「お金持ち政策」と呼ばれていて、お金がない人はこなくてよろしい、という姿勢をとっています。
ワーキングホリデーが非居住者であるのにも関わらず30%のタックスを引かれること、外国人が学校に行こうと思ったら地元の学生の3倍の学費が掛かること、外国人学生は「学生料金」にならないこと。
人生を楽しみにきたワーキングホリデー、いつのまにか働き詰め…?だったら無理しているのも疲れたな、と思ってしまいますよね?
英語だけではなく、文化の違いもストレスの1つ。
日本で常識だと思っていた事も、場所が変われば非常識になります。
シェアメイトのフランス人は使った食器は使いっぱなし、韓国人は人の野菜を勝手に使い、日本人までもが「それなら私も」と自分勝手に行動しだすから、もうなにがなんだか分かりません。
文化の違うせいなのか、性格のせいなのか、なにが常識だったのか、私は英語ができるできないよりも、カルチャーショックによるストレスの方が大きかったです。
日本食レストランで働き、日本人とシェアをし、日本人と遊び、そこまでだけなら楽しいからいいけれど
働いている先の日本食レストランでは怒鳴られ、自分のしていないミスも自分のせいにされ、気に食わないオジチャンと生活のために働かなきゃ行けないって日本と同じじゃない?
日本と違う、自由な生活をしてみたくてワーキングホリデーに来たけれど、あんまり日本にいるときと変わらないかも。
私は結局、ワーホリビザを残り4ヶ月も残した状態で一旦日本に帰国しました。
「もう嫌だ。一旦帰る。」
本当にこのままオーストラリアで大学進学したいのか、他の国でいってみたらどうか。
一旦こころに余裕がある状態でもう一度将来について考えたかったから、一度日本に戻りました。
結局ワーキングホリデービザが切れるギリギリまで、3ヶ月近く日本できままに生活していました。
ホテルでのアルバイトをして日本語で働ける喜びをかみしめ、外国人観光客とは英語が話せる優越感に浸り、実家の近くの図書館に入り浸って読めるだけ本を読んで過ごしました。
とっても快適。ワーキングホリデー中と比べると天国みたいでした。
そのまま、休学していた大学に復帰して日本で大学生に戻る事もできたんです。
が。
3ヶ月暮らしてみて、日本は刺激が足りなかったんです。
やっぱりもっと、自分が成長せざるを得ないような環境に身を置きたい。
そう思ってまた外国での進学の道を探し始めます。
他の移民国家のカナダや、物価が比較的安いアジア圏の進学も考えましたが、ちょうどこの頃に「カルチャーショックの3段階」というものを知ります。
これは、海外移住・留学などをする際に誰もが通過するカルチャーショックの段階で、
「段階1:全てのものが素晴らしく見え、日本よりも優れていると感じる。そして積極的にそれをツイッターなどで呟く」
あれ…?身に覚えがあるぞ…?
「段階2: 全てのものが嫌になり、何を見ても何をしてもその文化・国が嫌になる」
あれ?今の私?
そして「段階3:優れている部分と劣っている部分、両方を受け入れて安定し、やっと普通のものの見方が出来る」
私が求めていたのはこの状態だったのですが、だとすると、違う国へ下見に行って素敵に見えて、少し暮らして嫌なところが見えてくる、というプロセスは一緒なんだろうな、と思ったのでした。
そこで当初の予定通り、住み慣れたオーストラリアに戻る事にしました。
「優れている部分と劣っている部分、両方を受け入れて安定し、やっと普通のものの見方が出来る」
せっかく大嫌いなステージまで来たのだから、ちょっと最後まで体験したくなったんですね。
それでも実は、ワーキングホリデーを終えて大学の入学準備をし、大学に実際に入ってからもつい最近までは「オーストラリアなんて」と思っていました。
 
安定期、と呼ばれるカルチャーショックの3段階目が見えて来たのは本当に最近です。
参考記事:「あなたの居場所」を作るのは時間でも環境でもなく「人」 – 今居る場所を居心地よい場所にする方法
いかがでしたか?ワーホリビザを4ヶ月も残して日本に帰ってしまった私のオーストラリア大っ嫌い具合は伝わりましたか?
それでも、もう少しオーストラリアで頑張ってみたい人のために、私が試して効果があった3つの事をまとめてみました。
もう疲れてしまって今すぐ帰りたいあなたへ。
帰ってもいいんですよ。
好きで始めた事なんだから、嫌いになったら帰ってくればいい。
ワーホリに来た理由、今辛い理由は後になって意味がわかるということもあります。
参考記事:目的や理由がなくて苦しんでいる君へ – 理由なんて後付けでいんじゃない?
それでもまだ帰りたくない?じゃあまず、ぼろぼろになっている体をいたわってあげてください。
ちゃんとしたご飯を食べていますか?忙しすぎてチョコレートばっかり食べていませんか?
仕事をしすぎて、ストレスでお酒を飲んだりして、寝不足になっていませんか?
体が元気でないと精神的にもやられます。
体と心のケアをしっかりしてあげてください。
参考記事:海外で食べたくなる和食 – 10分で作れるお母さんの味
そして最後に、終わりを決める事。
ワーキングホリデーの良いところは「終わりが見えていること」なんです。
1年後、もしくは2年後には絶対違う事をしているはずです。
残っているワーキングホリデーのビザの期間で何がしたいのか、ワーホリの後には何をしたいのか、考えてみると過ごしやすくなるかもしれません。