すすきは何色?太陽は?あなたの見えている色は私と同じ色なのか

あなたの目の前にクレヨンと画用紙があります。

「太陽を描いてください」と言われたら何色を選びますか?
crayoneこれはマッコーリー大学の日本語専攻の授業で教授が紹介していた、「母国語が自分の世界の捉え方にどう影響するか」というお話の冒頭で紹介されていたエピソードです。

多くの日本人が「太陽を描くなら何色のクレヨンを選びますか?」という質問に対し「赤」と答えるそうです。これは日本語を習ってくる過程で「真っ赤な太陽」「燃えるような夕日」という表現があるから。実際、授業を受けていた日本人のほとんどが赤を選んでいました。

ところが、英語がネイティブの人に太陽の色を選ばせると赤とは答えないんです。何色になると思いますか?
IMG_6946正解は「黄色」。英語だと”Golden sunshine”という表現の通り、太陽は金色や黄色に表現されているんです。


でも私の答えは赤とも黄色でもありませんでした。私の友人のバイリンガルの子もです。

英語圏での生活が長い人やバイリンガルの人が「太陽は何色?」と聞かれて選ぶのは、オレンジ色なんだそう。赤と黄色が混ざった色です。単純?笑

他にもありますよ。

ススキ野原の色は何色ですか?私にとってはうすきつね色、または茶色。
silvergrassでもオーストラリア人の友人に聞いたら「銀色」って答えるんです。ススキは英語で「Silver Grass」だから。

自分にオレンジに見えているものが相手には赤に見えていて、自分に茶色に見えているものが違う人には銀色に見えている。自分が生まれ育った言語で自分の思考が形作られていると考えると面白くありませんか?

自分で考えて行動しているつもりでも、使っている言語で思考が変わっているかもしれない。色だけではありません。最初に「Do」「Don’t」でイエスかノーかはっきりしなくてはいけない英語を話す英語話者に比べて、最後に「〜である」「〜ではない」と相手の顔色を見ながら柔軟に意思決定できる日本語話者は、空気を読みながら意思決定ができるフレキシブルさがあります。

一方でイエス・ノーがはっきりしない日本人、というのもこういった言語構造と思考回路の関係からくるのかもしれませんね。一方で、日本語と文法構造がよく似ている韓国語を話す韓国人が「イエス・ノーはっきりしない!」と聞いたことはないから、もちろん言語だけでは思考は決まりませんが。

海外に行くと自分の常識が壊れる、なんて良く言いますが、まさか太陽の色まで変わってしまうとは思いも寄りませんでした。

 

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